今週は温かい雨が続きます。8日の土曜からは最高気温も一桁と真冬の気温になってしまいます。といって池の水がそう簡単に下がることはないはずで、早朝の池は靄が（湖沼霧）立ちこめるのではないでしょうか。
　そんな靄が立ちこめるほどの温度差があったとしても、水温そのものは低下傾向にあるのは変わりなく、ヘラブナ自身も口を使わなくなりだす（食い気はあるはず）のですが、それに惑わされることなく取り組むにはどうすべきか考えてみましょう。

　昨日の日曜日は、ヘラブナ釣りでは良くある水底から30㎝上に魚が貯まってしまい、浮きにもなじみ途中に触ることも多々ありましたので、ある程度寄せには成功していたはずですが、水底に馴染みきってしまうとなかなか当たりを送ってこない状態でした。
　30㎝上から水底に向かせることが出来ないのはどうしてなんでしょうね。いったいどんな原因があるのでしょう。

　先日の反省点から答えが出るのかと思うのですが、天釣会の大会ルールとして1匹目自動登録があります。その為に少しでも大餌にして、小ベラに食わせない方法を採っていました。大餌になればなるほど小ベラだけでなく食い難いのは間違いなく、競って食べるほどの水温も高くなかったのでしょう。
　それにも増して大餌はまぶし粉が多く着いてしまいます。その結果として着底までにまぶし粉が剥がれてしまい、水中に漂っている餌を食べる習性のあるヘラブナですから、水底まで向かなくても水中に多数の餌があったことになります。

　焦る気持ちが結果を台無しにする典型を演じてしまっていたのです。

　団子やグルテンでの釣り方でも、寄りが悪いからと早く寄せたいとの焦りで、団子の大きさを大きく付けてしまう。結果として上ずりや水中に漂う餌が多くなり過ぎて、当たりが貰えなくなることが多々ありますが、それと同じ事をしてしまっていたのです。
　やはり水温が下がれば下がるほど、水中で漂う餌を減らして針に着いている餌を食べさせる。それが1番の肝！だったはずです。やはり焦る気持ちが失敗の原因ではないでしょうか。

　対策として1つの方法は小餌にする事。

　いつも以上に小餌にする必要はありませんが、団子でも大きくてもパチンコ玉程度でしょうか。ビー玉サイズでは大き過ぎると思うのです。バラケ過ぎるのも底に向かせない原因ですので餌そのものも組み立てを考える必要があります。

　両うどんでは、今までより細く作りまぶし粉の貼り付きをよくする事でしょうか。

　但し、底についていつまでも剥がれないのでは釣れてきませんので、効率よく剥がれてくれる必要があります。
　真夏には誰でもコロコロを使ってまぶし粉を押さえているはずですが、寄りが悪いのでコロコロを使わなくなってしまいます。やはり軽くでも良いので押さえる必要があります。そしてもう一つの方法は、まぶし粉を全体に付けない事も方法です。
　うどん全体にまぶし粉を付けてから取り出し、コロコロで押さえてからカットする。その前に余分なまぶし粉は払い落とす。
　これで真冬の上ずりが押さえられるはずです。勿論貼り付きの良いうどんを作る必要がありますが、それは好み次第ということにしておきましょう。

　ただですねぇ、いつも大助ばかり釣り上げている大西名人は、全く違う釣り方をしているのです。
　それは、うどんをカットしてからたっぷりと入れてあるまぶし粉入れの中で、これ以上は無理！って程にまぶし粉を付けられているのです。
　想像でしかありませんが、アレでは水底についてもまぶし粉は剥がれないはず！ですが、それだからこそ大助を釣り上げられていると思っています。
　私的には効率よくポンポンと釣り上げたいので、まぶし粉は剥がれやすく付けたいのですが、大西名人はしっかり付いているまぶし粉のために、水中に剥がれ難く結果として水底にまぶし粉が貯まる。その状態が出来上がっているために、水底にヘラブナが集まり、その中でも体力のある大助が、うどんを食ってくるのではないだろうかと思うのです。
　その状態が出来上がっているので、いったん大助が集まると次から次へと大助ばかり釣り上げてしまうと思っています。
　他の人達は、使っているまぶし粉が違うと言われます。キットなにか秘密の粉をまぶし粉に混ぜているからだとか、白い粉を混ぜているなんて言う人もいますが（笑）、釣り方の違いの方が答えに近いような気がします。

　大助を狙って釣り上げたい向きには、こってり付けたまぶし粉で挑んで見ては如何でしょうか。間違いなく当たりか遠くなります。場合によってはボウズ覚悟で挑む必要がありますから私には出来ない釣り方です。
　結果としてこれからも私には大助を連続に釣り上げる事は出来ないでしょう。

　やはり出会い頭の1匹が私の実力なんでしょうねぇ(T.T)