両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 邪道な浮き選び

 厳寒期の浮き選びは、その日の釣果を決定するほど重要なものですよね。浮き選びを失敗すると触りすら貰えないことも起こりますが、春になると食欲も活発になりますので、当たりも大きくなってきますから、そんなに神経質になる必要はないと思っています。
 単純に視認性の良い浮きを選ぶ事に重点を置く方が、目の衰えを感じている人達には間違いなく有効な手段だと思っています。感度重視の浮きを選んでしまい当たりそのものを見逃していては、何のための感度重視かわからなくなってしまいますよね。


 さて、そんな浮き選びですが、何となくの感想でもあるのですが、春は水位が変わりやすい印象があります。野池では特に現れると思うのですが、風による影響が大きく出るのもこの時期ではないでしょうか。


 淡水湖最大の琵琶湖では、月の引力による干潮満潮現象が起きるかどうかですが、答えは起きる!となります。但し観測出来るほどの干満差はないとも言えるのですが、原理的にはあり得るという程度になります。
 但し!風の向きによって水が吹き寄せられると、数十㎝の満潮に似た現象が起きます。良く似た例では、日本海の干満差で流石に海ですから、観測的には最大30㎝程度あるのですが、北西の風が吹く冬と西風が吹く春先ですと、潮位の差は100㎝を超える場合も珍しくありません。


 では、釣り堀ではどうなのかとなるのですが、自然の湖や池を利用している管理釣り場では、水位管理がされていませんし風の影響も受けやすく、水位の変化は間違いなく起きると断言しても良いと思うのですが、人工池の釣り堀ではどうなのかとなります。


 多くの場合は、無視出来る程度の差となるはずですが、私のホームグラウンドの池では、3㎝から5㎝程度の水位差が出る場合があります。
 護岸壁の濡れている処を確認すると、朝と昼では違っている場合が多々起きています。これは大池小池と導通によって繋がっているために起きやすいのかも知れませんが、新しい水は大池から入れて小池から排水しています。
 その為に水位の変化が起きやすいのかも知れませんが、小池に入った場合は排水の音が日によって違っています。とても静かに流れ出している場合と、それこそバケツで水を捨てているような大きな音がする場合があります。
 音が大きい日ほど大池と小池に水位の差が起きているのは間違いないと思うのですが、特に大池側の変化が激しく、風の強い日もこの破水音が大きくなっています。


 しっかり床取りをしているにもかかわらず、トンボと浮きのバランスも取れているにも拘わらず、当たりが減ったり当たらなくなった時は、決まって床を計り直すとズレている場合があります。不思議となじみ巾も変わっていないのです。


 この原因は色々と考えられます。
 1つには、水位が変わっている
 1つには、道糸やハリスが伸びているか縮んでいる
 1つには、浮きが餌を保っている


 これらをカバーするために有効なのが、浮きの感度というよりも浮きそのもののオモリの背負う量が少ないタイプで、餌の重さによってなじみが出る浮きを使うことと思うのですが・・・・


 仮に水位が上がった場合、簡単に水没する浮きだとしたら直ぐに変化がわかると思うんです。反対に水位が下がった場合は、餌落ち目盛りからなじまなくなってしまう・・・と理屈ではそうなのです。残念ながら餌の重さだけでなじむようにすると、余程上手く振り込まなければ、毎回なじみ巾が変わってしまいますし、少し振り切り気味に振り込むと、なじみ巾が出すぎてしまい、場合によっては水没してしまいます。


 そこで登場するのが、ダム用ではありませんが、胴の倍ほども長いムクトップを利用する方法です。


 このタイプの浮きの使い方としてですが、仮に全長45㎝ほどだとしてトップが25㎝以上ありますので、その中のどこで床に着いても良いとの考え方です。胴の肩が餌落ち目盛りだとすると、25㎝もあるトップのどこでもいいので床に着いたところをなじみ位置としてしまうので、少々水位の変化があっても床を取り直す必要がないのです。


 但し、この釣り方は17~18尺で水深が2m前後を前提としています。水深が深すぎるとなじみ巾が極端に出てしまいますし、短竿では使い辛い長さになりますので注意が必要です。


 こんな浮きを使うのは・・・やはり邪道ですかねぇ。。どうなんでしょ(笑)