両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 餌のお話・・・アミノ酸

 ヘラブナに限らず、海川関係なく魚が食べ慣れてない餌を口にするのは何故か。大きな疑問があのますが、その大部分の解明が出来ているのがアミノ酸です。


 魚類は犬以上に嗅覚が良いことは、以前にもブログで書いてきました。魚類は犬の嗅覚なんて比べものにならないほど鋭くて、犬なんて足下にも及ばないほどの鋭さを持っていますが、その良い例が鮭で4~5年もの長い年月を外洋で過ごしても、生まれ河川の臭いを嗅ぎ分けて戻ってくるのですから、その希釈率はどれほどか想像が付かないほどですよね。


 それほどの嗅覚を持っている魚類の鼻は、片方2つで4つの穴が空いています。


 小さな穴が水の入口で大きな穴が水の出口です。ここを通過することで臭いを嗅ぎ分けているのですが、人間の鼻は2つしかないように見えますが、鼻の穴の入口は見えている鼻で、出口の穴は目の中にある涙点です。涙を流すと鼻水が出るのはその為ですが、人間の例は横に置くとして(笑)、臭いを嗅ぎ分ける能力が高いために、餌に含まれるアミノ酸も臭い物質として嗅ぎ分けることが出来ます。


 食べたこともないオキアミやサナギが餌として成立するのは、オキアミやサナギに含まれているアミノ酸によるものです。
 食ったことも見たこともないイクラでイワナが釣れるのも、イクラに含まれているアミノ酸の影響によるものです。
 人間では、そのアミノ酸を感じる器官は舌しかありません。アミノ酸の種類によって感じ方は違うのですが、有名なグルタミン酸は旨味として感じる事が出来ますが、グリシンなどは薄い甘みとして感じる事が出来る程度です。
 アミノ酸は人間には甘みや旨味として感じる事が出来たとしても、食べられるかどうかの判断は出来ませんし、必要な物質とも全く認識が出来ないんです。
 必須アミノ酸を摂取することでタンパク質が生成出来るのですが、生長するためには欠かすことが出来ない物質ですから、人間のように選り好みで食べるのではなく、魚類は必要不可欠な餌としてアミノ酸の含有量が多い物質を摂取するのです。


 プロテインはタンパク質ですが、私的には美味しいとは決して思わないのですが、魚類は必要としている物質でもあります。
 1つの餌に含まれるタンパク質量とアミノ酸量が多いものほど魚類は反応を示しますが、その必須アミノ酸の多い物質のことを表すのにも必須アミノ酸スコアー100があります。


 必須アミノ酸は約9種類あるのですが、その9種類のアミノ酸は、必要量は一定ではないのですが、その含有率が必要数に対して100あれば、全体として100含まれているとなるのです。どれかのアミノ酸含有量が80だとすると他のアミノ酸が100だとしても、その物質のスコアーは80に落ちてしまいます。


 人間の食事で見ると牛肉100・鶏肉100 ・豚肉100 ・アジ100 ・鮭100 ・カツオ100 ・イワシ100と肉類と魚類はほぼスコアー100ですが、植物性の・精白米65 ・玄米68 ・食パン44などはスコアーが落ちてしまいます。


 ヘラブナの餌に置き換えると、麩は小麦粉ですしマッシュはジャガイモですから、必須アミノ酸量は落ちてしまいます。
 それを補うのが・・・・・魚粉でありサナギです。魚粉そのもののスコアーは100ですが、ペレットになると約半分が植物性由来ですからスコアーは落ちると考えられます。
 一方サナギは、実は必須アミノ酸スコアー100ですから、とても有効な餌ということが出来ます。
 その昔、うどんにさなぎ粉だけをまぶして釣りが成立していたのも、含有成分が有効だったのでしょうね。


 今うどんにさなぎ粉をまぶして釣ったりすると、圧倒的な集魚効果が得られるのと同時に、油分も多量に含んでいるために水面に浮き、強烈な上ずり現象を起こしてしまうことでしょう。それこそ回りの釣り人から叱られてしまいますから、決して使わない方が良いと思いますが、団子餌に混ぜ込んでしまうと圧倒的な差が付くと思うんですが、実験していないのでわかりません(笑)。


 ヘラブナがいくら植物性プランクトン食と評されたとしても、やはり必須アミノ酸を摂取しなければ、タンパク質が生成されないと考えられます。
 ん?じゃどうして草食性の牛などが生長するのか?、、、それは第一の胃に微生物を多数備えているからです。反すうとの言葉をお聞きになった事があると思いますが、牛は反すうを繰り返すことで、牧草からアミノ酸を生成して生長をしているのです。


 生物はそれほどアミノ酸を必要としているのですから、釣り餌を考える上でアミノ酸を考える必要があると私は思っています。
 なのでコソッとまぶし粉にアミノ酸を混ぜるのですが、残念ながら味O素のグルタミン酸には、殆どの魚類は反応を見せないようです。残念!!


 どんなアミノ酸を混ぜているのか?それは内緒です(爆)いやいや1つはお知らせしておきましょう。それはビール酵母です。ビール酵母には必須アミノ酸9種類全てが含まれているのです。


 今回はアミノ酸のお話でしたが、決して油分の多い魚粉率の高いペレットが正解とは断定出来ないことです。あくまでも私の経験でしかありませんし、通っている池の特徴なのかも知れませんが、ペレットも魚粉率が少ないタイプの方が反応が良い結果が出ています。
 


 そうそう釣り餌メーカーのマルキューは有名餌メーカーですが、元々はサナギから採った油や飼料を売っていたメーカーなんですよ。