両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 釣技と道具と釣り味と

 ヘラブナ釣りに於いて競技会やトーナメンターにインストラクターと、ある意味ではプロ釣り師達の世界は別として、釣りクラブのあり方は、その目的というか取組み方は当然それぞれではあるのですが、内部的な構図が大会重視競技会重視のクラブもありますし、親睦目的というか連れだって釣りに行きましょう的な、和気藹々とした雰囲気のクラブもあるでしょう。
 個人としての釣行もあれば団体での釣行もあります。その団体でまんじゅうと称する賭も存在しています。賭というより報償という表現の方が良いとは思うのですが、ゴルフのように握り「ナッソー」「ラスベガス」「チョコレート」「オリンピック」や馬など、ほぼ賭博として成立しそうな事柄が、ごく当たり前に行われているように思いますが、ヘラブナ釣りでも横行しているのは、多人数が集まった場合に起きる人間の持つ性なのでしょうか。


 早釣りなどが始まると、低額な商品でたとえばティッシュの箱など1個に換算すると50円程度の商品で、何故か血眼になっている姿を見ると、ある意味では滑稽でもあるのですが、優勝賞金が出る段階で勝ちを意識するような釣りに対する姿勢は、ヘラブナ釣りの趣味性を害しているような気にもなってきます。
 反対に楽しみを増やす行為だとの意見もあるにはあるのですが、それぞれが持っている感覚の違いを何も強制することもなく、嫌だったら参加しなければ良いだけとの意見も大いにあるはずです。
 勝っている間は拒否感も少ないとしても、負けだしてしまうとなんか違うと反対意見に移行してしまう(笑)。なんていうか人間的弱さなのかも知れませんが、のんびり釣りたいなぁって思いが湧いてくるというものです。


 関西的な大助至上主義と関東的重量至上主義との違いがあったとしても、人より上に行きたいとの思いは、競争原理が釣りの世界に入り込んでいるのでしょうか。
 その為にヘラブナ1枚に価値の違いは無いはずなのに、小ベラばかりで嫌になるとの声が聞こえて来ると、なんか違うのでは?と思ってしまいます。


 ヘラブナとの駆け引きをして、やっと食わせた1枚のヘラブナに感謝こそしても、何でこんな小ベラばっかりなんや!との怒りに似た感覚は、日曜釣り師としての私には、何となくの違和感を感じてしまいます。
 釣り堀にいるジャミや池で生まれた子ベラは、確かに釣り難くしている邪魔者ではあるのですが、だからといって陸に掘り投げてしまう釣り人を見ていると、なんか嫌な気持ちになってきます。


 ジャミや子ベラも生きものですから、自然を愛するはずの釣り人が、命を粗末にする行為はどうしたものでしょう。
 1匹や2匹取り除いたところで、ややこしい浮きの動きには違いが無く、カラツンをジャミのせいにしてしまっている釣り人のなんて多いことか!。単にスレ当たりを取っているだけかも知れないのに、釣れないのはコイツのせいだとばかり決め込んで、怒りを小魚にぶつけてしまうのはどうしてでしょうね。


 私なんかクチボソのあんな小さなクチに、上唇センターで釣ると上手いもんや!って笑って自慢出来るのですが、子供っぽいのでしょうかねぇ。


 せっかくの日曜日に釣りに出かけて、優雅であり真剣に取り組むヘラブナ釣りは、他の釣りと少し違っている感覚を持っています。
 海などで釣れなくても、そこに対象魚が偶然いなかったと諦めるのですが、釣り堀のヘラブナ釣りは、池には必ずいることが前提でアリ、釣り技によって明らかに釣果に差が出る、まさに腕が試される釣りは珍しいと思うのですが、色々と試すことで正解でも不正解でも必ず結果が出るのがヘラブナ釣りでしょう。


 釣技と道具と釣り味そして釣果と楽しみがとても多いヘラブナ釣りを、いつまで続けられるかわかりませんが、変に勝負に拘ることなく日曜日が待ち遠しいと思えるように、今日もまた少し考えまして、次の釣行に結びつけたいですね。


 といいながら、やはり私自身で大助を釣り上げたいと思っているから困ったものです(笑)。


 次こそ48.3㎝の自己記録を上回りたい!!!


 無理だろうなぁ・・・