両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 新ベラと大助

 新しく放流されたヘラブナ、いわゆる新ベラが入ると数多く釣り上げる事が出来るため、当然旧ベラに照準を合わせることなく、新ベラに適した攻め方をすると思うんですが、その新ベラの中に大助が少ない場合は、数多く釣り上げたとしても小ベラばかりが揃ってしまい、何故か旧ベラや大型サイズが混ざらないようです。次から次と釣り上げた所で、全くといって良いほど旧ベラは混ざらないように思います。混ざったとしても多くても1割はないと思います。
  これはいったいどんな現象なんでしょうね。


 新ベラは、食欲旺盛で怖いもの知らずのため、より多く釣り上げられると仮定しても、そこに旧ベラが混ざってこないのはどういうことなんでしょう。


 旧ベラとしても、別に大助の大型サイズばかりではなく、当然小ベラも多くいるわけです。大助が警戒心も強くてなかなか食ってこないと仮定したとしても、小ベラまで警戒心が強く、我先に食っている新ベラの群れにどうして混ざってこないのでしょう。これは不思議でならないんですよ。
 別に人に例える必要はないのですが(笑)。人が集まっていたり長蛇の列を作ったりしていると、興味本位だとしてもなんだろう・・・と興味が湧くと思うんです。それが実際には、うなぎ屋の前よろしくまぶし粉の臭いが漂っていて、我先に貪り食っている新ベラの集団がいるにも拘わらず、武士は食わねど高楊枝なんて澄まし顔をしている旧ベラたちが実際にいるとなるわけです。


 新ベラから野武士のような旧ベラになるまでには、いったいどれくらいの日数を必要とするのでしょうか。
 淀の釣り天狗池に限った話とするならば、やはり長くて1ヶ月程度が誰でも釣れる期間であって、それを過ぎると釣果の差が現れるように思います。昨年は、新ベラが放流されてから、1ヶ月も過ぎると新ベラというより大助サイズ、それも尺半の45㎝を超えるサイズも含めて、大型が数多く釣れた記憶があります。ただ昨年は水温が下がる時期に向かっていましたので、小ベラが徐々に口を使わなくなり、大助サイズの餌を食べる余裕があった為ではないかと想像していました。


 今回は、これから水温上昇が始まる時期ですので、小ベラの動きが悪くなるのではなくて、益々活発に動き出すと思われます。となると大助サイズは遠のくのではないかとも思うのです。
 しやし極普通に考えると、大助であろうが小ベラであろうが、良く食ってくる時期は同じなはずです。にもかかわらず寒い時期の方が大助が多かったように思うのです。
 といって私にはそれ程大助を釣り上げる機会が無かったので、えらサウナ事は言えないのですが(笑)、回りの釣り人達を見ている限り、やはり小ベラの動きが悪くなった時期に集中しているように思います。


 それが今日の淀の釣り天狗池の状態そのもので、私のような新ベラをターゲットというか、寄り多く釣れた方が面白いと思っている人間と、いやいや1日たった1枚しか釣り上げる事が出来なかったとしても、大助サイズを釣り上げたいと思っている方とは、根本的に姿勢が違っているのではないかと思います。
 そのために大助命!の人は、寄せて釣り上げる感覚では無くて、待ちの釣りそのものでじーっと浮きを見続けて、餌打ちはいったいいつやったの?と思うほど、餌の打ち替えをされないのです。


 私が大助が釣れない言い訳をしても仕方ないのですが(笑)。大助を釣り上げたい人は、やはり待ちの釣りをすべきではないかと思うのです。昨日も私が10回打ち直している間に1回も打ち替えられなかった釣り師が、47㎝の大型を見事釣り上げて池のトップを取って行かれたのですから、大助だけをターゲットとするならば、騒がしくしないことに尽きるように思います。
 反対に打ち直しを多くするタイプだとしても、大助を釣るチャンスはあると思っています。新ベラ乱舞の中からは難しいでしょうが、新ベラが寄る前にさっさと釣り上げる事が出来れば、大いなるチャンスがあるように思います。


 でもねぇ。私としても大助は釣りたいし新ベラも引きが強烈で楽しいから、やはり新ベラを多く釣り上げたいし、と欲張りにとってはなかなか辛いものがアリ、誰かより新ベラを釣り上げる数を競いたいし、サイズも競いたいと思っているものにとっては、なかなかのジレンマがあるのですが、だといっても実は遅くても1分以内に当たりがないとジッとしていられず(笑)。誘いを掛けてはさっさと打ち返して、より早い当たりを合わせるような、どちらかというとせっかちな部類に入るのでしょう。ですがそんなことは素振りにも見せませんが(笑)、当たりを早く出したいと思い続けているのです。


 餌を打ち込んで浮きがしっかりとなじんでから、いったい何秒で当たりが出ているかを1度数えてみて下さい。あくまでも私の経験ですが、なじむ際の当たりは別つとして、なじんでから15秒前後、30秒前後、50秒前後と1分以内に3度のチャンスがあると思っています。この間に当たりが出ない場合は、誘いを掛けて当たりが出ない場合は打ち返すようにしています。コレを繰り返すと新ベラは必ず応えてくれます。


 といい加減な話ですが(笑)。私は思い込んでやっているのですが、やはり騒がしいのでしょうね。私には大助は見向きもされないのであります。